黒は隅の対応で目無しになり取られる
仮の「4子局」の棋譜 sgf ファイルの編集
将碁 友の会の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存します。その sgf ファイルを,テキストエディタで開くと,下記のような記述部分があります。
HA[4]KM[-2.5]AB[pd][dp][pp][dd]RE[W+73.5]
持ち点差に応じた置石数は7子局だったのを,仮の「4子局」にしたので,逆コミ(減算)として,15目×3=45目を,コミ数KM[-2.5]と対局結果RE[W+73.5]の数値から減算して,次のように修正します。
HA[4]KM[-47.5]AB[pd][dp][pp][dd]RE[W+28.5]
これを保存します。
Lizzle_KataGo の操作方法
Lizzle_KataGo は, 日本語解説があります。ここでは,KataGo の解析状況を見やすくするために,Lizzle のメニュー項目を変更しておきます。
その後,次のようにして,検討したい局面を表示します。
1)将碁 友の会の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存した後,上述のように修正して,保存します。
2)『SGF』データをKataGoに読み込みます。
3)検討したい局面を,次のようにして表示します。
下向き矢印キーを押すと1手ずつ,「pagedown」キーを押すと10手ずつ進みます。
4)『勝率グラフ』上に,勝率と目差が表示されます。
5)下図に13手まで進めた局面を示します。
上図の左側の下半分に勝率ヒストグラムが表示されています。赤色線が勝率,青色線が目差を表しています。その上にある黄色線で囲んだ部分は,現局面の勝率を示すバー表示と数値,また目差が数値で示されています。その上の紫色線で囲んだ部分には,コミ数KM[-47.5] が表示されています。7子局に相当する4子局+逆コミ数のため,目差88.8と大きくリードしています。
上図は,黒「54」と打った局面です。上辺と下辺に打たれた白石が安定していて,右下隅の黒石が弱くなっています。しかし,目差を見ると 61 あります。
黒は,白「55」から右下隅を攻められましたが,眼形を作りました。この攻防の中で,右辺に少なからず白地を持たれましたが,目差はまだ 55 あります。
上図の下辺星の近くにある黒丸は,黒「80」の着手点を示しています。この手から数手は,下辺の白を攻めていますが,ここは保留して,KataGo の展開推奨図が示すように,右上黒の安定を図るのが最善でした。
「次の一手の棋譜並べ」で確かめてみましょう
左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「4子-45」をクリックし,「2022-03-08 T.Fuku ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「91」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。
白「91」に対して,黒はその左側に押えましたが,ここは,右上隅の生きを最優先にするのが良かったでしょう。例えば,下側に抑えると,KataGo の予想展開図では下図のようになります。
目差は 47 目からかなり減少すると思われますが,右上隅が生きれば,黒勝ちになると推測されます。
黒は中央へ出て戦えば大優勢だったが
右上隅の黒を生きずに,中央や右辺の白との攻め合いになりました。この場合,黒は中央へ出て戦えば大優勢でした。
例えば,黒「106」とツグ前に,KataGo の推奨手順に従えば,下図のように,黒は中央へ出られて,逆に,上辺の白が危険になります。また,黒「114」ではなく白「115」の場所に打てば,「59, 61」の白2子を取り込む手もありました。
黒「114」が敗着で,白「117」となっては,右上隅の黒に眼がなくなり,黒負けになりました。
